墨出し屋の応援現場はきつい?
10年ぶりのアルバイトで痛感したこと
1回目はほぼ2日分のような形で稼げた"ラッキー回"でしたが、今回の2回目は真逆。
「現場仕事のつらいところ」が凝縮されたような一日でした。
これから墨出し屋をやってみたい方や、建築現場に興味がある方に向けて、"しんどい日"のリアルを正直に書いてみます。
今回の現場がきつかった理由
振り返ると、いくつかの要素が重なっていました。
- 応援現場だった
- 休憩所(詰所)の環境がきつかった
- 雨だった
- ほぼ一日中「間仕切り」だった
ひとつひとつならまだしも、これが全部重なると結構しんどいです。
応援現場は、やっぱり大変なことが多い
今回の現場は応援現場でした。応援とは、自分の会社の現場ではなく、他の会社の現場へ手伝いに行くことです。
応援で呼ばれる現場というのは、基本的に大変なことが多い印象があります。なぜかというと、応援を呼ぶ時点で、その現場は以下のような事情を抱えていることが多いからです。
- 本隊だけでは仕事が追いついていない
- 人手が足りていない
- 工程が押している
もちろん例外もあります。単純に現場数が多くて人数が足りないだけというパターンもありますし、応援でも比較的楽な現場に当たることもあります。ただ経験上「今日は大変そうだな」と感じるのが、大型の常駐現場です。
常駐現場がきつくなりやすい理由
墨出しの仕事は、基本的に同じ現場へ何日も連続で入ることはあまりありません。小型〜中規模の現場をその日ごとに回っていくことが多い仕事です。
ところが常駐現場になると話が変わります。ほぼ毎日同じ現場に入るということは、それだけ仕事量が多いということ。大型マンションや複合施設など、規模が大きく工程も詰まっている現場では、墨出しの量も当然多くなります。
💡 ポイント
今回は中規模の複数棟マンションで、本隊の人数が少なく仕事がかなり溜まっている状態でした。この時点で「今日は早く上がれるかも」というラッキーはほぼ消えます。
他人の現場は、気疲れもする
応援現場が大変なのは、単純に仕事量だけではありません。人の現場に入るということは、本隊のペースで仕事が進むということです。
- どこに何が置いてあるか分からない
- その現場独特のルールがある
- 誰に何を確認すればいいか最初は探り探り
- やり方や段取りが微妙に違う
「慣れない場所で、慣れない人たちの中で仕事をする」というだけで、地味に疲れます。自分の現場なら勝手もわかるし、ある程度自分のペースで組み立てられますが、応援はそうはいきません。
休憩所がきつい現場もある
建築現場の休憩所、いわゆる詰所(つめしょ)は、本当に現場によってピンキリです。最近は分煙がしっかりしている現場も増えていますが、今回の現場は私にとってかなり厳しい環境でした。
まず分煙されていなかったんです。私はタバコを吸わないので、休憩所が煙いのはかなりつらい。今回の詰所はとにかく煙く、休憩しているはずなのに全然休んだ気がしませんでした。
📝 現場仕事のリアル
現場って、仕事そのものの大変さだけじゃなくて、休憩環境やトイレ、移動距離、荷物の置き場みたいな部分も、地味に体力と気力を削ってきます。
雨の日の現場は、荷物だけでもしんどい
この日は梅雨時期で、朝から雨でした。しかも駐車場から現場まで10分ほど歩く必要があります。
ただでさえ現場へ行くときは腰道具・安全靴・ヘルメット・作業着・飲み物など何かと荷物があります。そこに雨が加わると長靴・雨合羽・傘まで追加されます。これが地味に面倒です。
今回は中仕事だったのでまだマシでしたが、もし外仕事メインだったらかなりきつかったと思います。雨の日の現場は、作業内容だけでなく「現場へたどり着くまで」と「帰るまで」の疲労も増えます。
一日中の間仕切りは、膝と腰にくる
今回いちばんきつかったのが、ほぼ一日中間仕切りだったことです。間仕切りとは、マンションの部屋の中などで壁の位置を地面に出していく仕事で、軽量鉄骨で作る壁のラインを図面を見ながら床に墨出ししていきます。
なぜきついのか。一言でいうと、ひたすら立ったりしゃがんだりを繰り返すからです。しかも普通のスクワットではありません。腰道具をつけたまま、数字を見て、寸法を追って、壁の位置を確認しながら出していく。
- 頭を使う(図面・数字・納まりの確認)
- 腰を使う(しゃがみ動作の繰り返し)
- 膝を使う(ずっと屈伸の連続)
間仕切りの何がしんどいって、単純な肉体労働だけではないところです。体も使うし、頭も使う。「ただしゃがんでるだけ」ではまったくありません。
今回は仕事が押していた現場だったので、本来なら一日中はやらないような間仕切りをほぼ丸一日やることになり、2日くらい筋肉痛になりました。
夏の現場は、空調服がかなり重要だと思う
今回は雨でしたが、来月以降はもっと暑くなります。墨出し屋は外での作業もあり、コンクリートの照り返しもきつく、ヘルメット・腰道具・しゃがみ作業と暑さが堪える条件が揃っています。
久しぶりに現場へ戻って改めて思ったのは、今の夏場の現場で空調服は、かなり優先度の高い装備だということ。もちろん空調服があれば全部解決するわけではありませんが、何もない状態と比べたら疲労感はかなり違うはずです。
きつい日でも、感謝されるとうれしい
今回、応援先の職長さんにすごく感謝されました。
「ありがとうございます。本当に助かりました」
こういう言葉をもらえると、やっぱりうれしいです。大変な現場ほど、助かったと言ってもらえる重みがあります。
今回いちばん大変だったのは間違いなく職長さんだと思います。現場全体を見ながら、人を回して、遅れをどうにかして、他職とも調整して……。私は16時半で上がらせてもらいましたが、それも気を使ってくれたんだと思います。こういう気遣いがあると、「大変だけどいい現場だったな」と思えます。
墨出し屋はやっぱり、きついけど面白い
10年ぶりに2回目のアルバイトをして改めて思ったのは、墨出し屋はやっぱり楽な仕事ではないということです。
🔨 今回痛感した「現場仕事のリアル」
- 応援現場は気を使う
- 休憩所(詰所)の環境で疲れることもある
- 雨の日は荷物も増える
- 間仕切りは膝と腰にくる
- 夏はとにかく暑い
でもその一方で、自分の仕事が現場を前に進めている感覚、大変な現場ほど終わったときの達成感、「助かりました」と言われるうれしさ——こういう面白さもあるんですよね。
次のバイトはいつになるかわかりませんが、また現場に行くなら、今度は空調服をしっかり準備して臨みたいと思います。